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超初心者限定!フルーツから探る自分好みのワイン【赤&ロゼワイン編】

2021.2.8

「ワインは好きだけれど、好きなワインは何?と訊かれると困ってしまう…」という“ワイン超ビギナー”のみなさん。あなたのフルーツの好みから、好みのワインを探しあててみましょう。

ワインには、実はさまざまな香りがあり、「おいしい!」と感じる味わいとも深く関連しています。そのさまざまな香りの中でも、主なものとして、原料であるブドウ以外のフルーツに例えられる香りがあります。 

第1弾では「白ワイン」をテーマに探ってみました。まだお読みでない方は、こちらをどうぞ。

第2弾のテーマは「赤ワイン&ロゼワイン」。今回もいくつかフルーツを挙げますので、まずは好きなフルーツを選んで、そこからワインを辿ってみてください。 

フレッシュなラズペリーやイチゴが好きな方は…

爽やかな酸味が甘い香りとともに、ジュワッと広がる。ラズベリーやイチゴなどの赤い色をしたベリーは、見た目にも華やかで好きな人も多いフルーツですね。

白ワイン編でもご紹介しましたが、「酸味」の強弱は、原料となるブドウが栽培される土地の気候によって大きく左右されます。高緯度の冷涼な気候、またはで標高が高い産地や寒流の影響で気温が比較的低い地域というのがポイント。また、ブドウの品種の特性や熟成も大きく関わってきます。

おすすめなのは、ピノ・ノワール種のワイン。冷涼なフランス・ブルゴーニュであれば、熟成が若くてお値段もリーズナブルなものでOK。また、日本の山梨や山形で多く造られているマスカット・ベーリーAという品種のものもぜひ一度お試しを。甘酸っぱい赤いベリーの香りと軽やかな味わいが魅力です。

2017 ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/ロベール・シリュグ
産地
フランス・ブルゴーニュ地方
品種
ピノ・ノワール
タイプ
ミディアムライト辛口 赤

ロゼワインも、ピノ・ノワール種のものはおすすめ。ほんのりした桜色のロゼが各地で造られていますが、甘口のものもあるので、爽やかな酸味が好きな方は、辛口のものをセレクトしましょう。

2019 ブルゴーニュ・ロゼ/ダヴィド・デュバン
産地
フランス・ブルゴーニュ地方
品種
ピノ・ノワール
タイプ
ミディアムライト辛口 赤

ジャムやコンポートにしたイチゴが好きな方は…

「イチゴジャムのような濃い甘さが好き!酸味は苦手…」という方に、おすすめのワインもちゃんとあります。

温暖な地域、または急斜面で日照量が多いところで、生育期間が十分に長く、甘さと香りが凝縮したブドウからは、同じように凝縮した「フルーティ感」の強いワインができる傾向にあります。

代表的なもので言えば、カリフォルニアのジンファンデル。また先ほどのピノ・ノワールでも、カリフォルニアなどの温暖な地域では、イチゴジャムのような味わいの赤ワインも多くあります。加熱して甘さを増したベリーの香りと高めのアルコールが特徴的です。

2018 ジンファンデル/ジョエル・ゴット
産地
アメリカ・カリフォルニア州
品種
ジンファンデル
タイプ
ミディアムフル辛口 赤

ロゼワインも、カリフォルニアのほか、スペインや南仏などの地中海沿岸エリアでつくられるものがおすすめ。しっかりした桜色〜サーモンピンクの色みが華やかで、気分も上げてくれます。もし、甘さ自体を求める方は、甘口〜中甘口のロゼを軸に探してもいいと思います。

アメリカンチェリーが好きな方は…

皮ごとパクリと食べるアメリカンチェリーは、酸味も甘みもジューシーさもあり。そこに加えて、ちょっぴり「渋みや苦味」のニュアンスもあるフルーツと言えるでしょう。

アメリカンチェリーが好きな方におすすめしたいのは、イタリア北部ピエモンテのバルベーラやスペインのテンプラニーリョという品種の赤ワインやロゼワイン。酸味もありながら、しっかりとした果実味も感じられるので、生ハムやオリーブオイルを使った料理ともよく合います。

2017 バルベラ・ダルバ/ピオ・チェーザレ
産地
イタリア・ピエモンテ州
品種
バルベラ
タイプ
ライトボディ辛口 赤
2018 ビーニャ・ソルサル・テンプラニーリョ
産地
スペイン・ナバーラ地区
品種
テンプラニーリョ
タイプ
ミディアムライト辛口 赤

ブルーベリーやカシスが好きな方は…

アメリカンチェリー以上に渋みや苦味のニュアンスがあって、果汁の色も濃いブルーベリーやカシス。赤ワインの原料となるブドウにも、ワインになったときの「渋みや苦味」また「色」を左右する成分がその果皮に含まれています。

ブドウの生産地や環境に加えて、その成分量の抽出の度合い、つまり造り手の考え方や技術によっても変わってくるのですが、代表的な例で言えば、フランス・ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン種が主体のワイン。また南米アルゼンチンのマルベックという品種のワインもコスパ的にオススメです。

ブルーベリーやカシスの濃い色みや濃縮感が好きであれば、ロゼではなく、ぜひ赤ワインをおすすめしたいところです。

2014 ペサック・レオニャン・オー・バイィ
産地
フランス・ボルドー地方
品種
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン
タイプ
ミディアムフル辛口 赤

しっとりしたドライ・プルーンが好きな方は…

フレッシュなブルーベリーやカシスよりもさらに「色」が濃く、「渋みや苦味」もあって、さらに濃厚な果実味が感じられるセミドライのプルーンが好きな方は、「ボディ」をキーワードにしてワインをチョイスしましょう。

濃さ(凝縮感)や、渋みの強弱、アルコール度数などを総合した味わいの印象を、ワインでは「ボディ」と言い、ワイン全体に重さを感じるワインは「フルボディ」と表現されます。

フルボディの赤ワインはたくさんありますが、チリのカベルネ・ソーヴィニヨン、イタリアのモンテプルチアーノ、オーストラリアのシラーズなどが有名。オーストラリアのシラーズは、チョコレートや黒胡椒などのスパイシーな印象のものも多くあります。

2016 サクラ・シラーズ
産地
オーストラリア
品種
シラーズ
タイプ
フルボディ辛口 赤

赤ワイン選びのポイントは「フルーティ感」と「苦味・渋み」

自分の好みのワインは、好きなフルーツが持つ香りや味わいから探究!赤ワイン選びでは「フルーティ感」と「苦味・渋み」の度合いがポイントになることが分かってきたかと思います。

そこで、より具体的な好みの赤ワインが探せるように、「フルーティ感」と「苦味・渋み」を軸にしたマトリックスをご紹介! 

ロゼワイン選びのポイントは「酸味」と「色」

欧米では近年、ロゼワインが大人気。白ワインと赤ワインの両方の要素を持つので、合わせる食事の幅が広いのも魅力。ご紹介するマトリックスも、白ワインと赤ワインの両方の要素を考慮しつつ、「酸味」と「色」を軸にしてあります。

ワインの香りや味わいは、熟成によっても変化

“フルーツ”に注目して、おすすめのワインを探すポイントを、2回にわたってご紹介しました。ワインから漂う香りは、フルーツ以外にもたくさんあります。スパイスやハーブ、そう、アロマテラピーに詳しい方は、ワインもきっと深く楽しめると思います。

また、長い時間をかけて酸素と触れ合うことによって生まれるニュアンスを「熟成感」と表現しますが、熟成したワインには、さらに複雑な香りや味わいが生まれます。紅茶や動物の皮革などに例えられる香りもありますし、味わいとしても、タンニン(渋み)の鋭さが減り、まろやかなものになっていきます。

深淵なるワインの世界ですが、まずは難しいことは考えずに、“自分好みのフルーツ”から“自分好みのワイン”探しを。その第一歩は、簡単に踏み出せるはずです!

 

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佐野 嘉彦
WINE@MAGAZINE編集長。 ニューヨーク発祥のレストラン評価ガイド『ZAGAT』日本版の編集マネージャー、ワインスクールでの講師、料理通信社での勤務、チーズに特化したWebマガジンの編集長を経て、現在「sembrar(センブラール)」を屋号とし、食を中心とした情報発信を行っている。JSA認定ワインエキスパート、NPO法人チーズプロフェッショナル協会幹事、Guilde Club Japon認定コンパニョン・ド・サントュギュゾン、フランスチーズ鑑評騎士(シュヴァリエ)。
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