TOP 最新トピックス バレンタインにおすすめ!人気ショコラティエが作り、選ぶ【ショコラとワインのペアリング】
最新トピックス

バレンタインにおすすめ!人気ショコラティエが作り、選ぶ【ショコラとワインのペアリング】

2021.2.1

「ワインとチョコレートって、意外と相性いいんですよ」と語られることが、よくあります。カカオポリフェノールと赤ワインのポリフェノールが一致するとか、ナッツやフルーツが混ぜ込まれているチョコレートだと、それらの特徴はワインにもある特徴だからとか。

確かにそうですが、でも実はそんなに単純ではありません。なぜなら、チョコレートもワインも、商品、銘柄によって趣がだいぶ異なるから。

そこで今回、ワイン好きな方にもチョコレート好きな方にも、ワインとチョコレートのペアリングを楽しんでほしいとの思いから、一般論や概念ではなく、具体的なチョコレートとワインのペアリングをご紹介します。

チョコレートを知り尽くした人気ショコラティエであり、大のワイン好きである「DEL’IMMO(デリーモ)」江口和明さんに、彼が作るとっておきのショコラと、それに合わせるおすすめワインを聞きました!味わいの相性だけでなく、プレゼントする時、受け取るときのワクワク感も大切にしながら選んだ、とっておきのショコラ×ワインです!

開けた瞬間から笑顔になれる“宝石箱”のようなショコラ

おすすめするチョコレートは、江口さんがシェフ・ショコラティエを務める「DEL’IMMO(デリーモ)」の3商品。一口サイズのチョコレートが6個、もしくは10個入った箱は、まさに“宝石箱”。食べるのが惜しいと思ったり、どれから食べようか迷ったり…どれもそんな“うれしい困った”が詰まった一箱ばかりです。

ショコラアソートプラリネ6

異なる産地のカカオやナッツを使い、その産地名がショコラの名前にもなっています。カカオにこだわる人に食べてもらいたいセットですが、見た目の華やかさも妥協しません。

ショコラアソートパティスリー6

まるで、ケーキのようなショコラ!華やかな色合いがとってもキュートですが、ジュレやナッツなど、カカオ以外の素材もふんだんに使い、意外性のある香りや食感が楽しめます。

ショコラアソートパティスリー10

ケーキのようなショコラが、こちらは10個も!人気の3種(デュオピスターシュ、デリーモ、フランボ)以外は「ショコラアソートパティスリー6」と異なるショコラのアソートです。

江口和明(えぐち・かずあき)
「DEL’IMMO」シェフショコラティエ / パティシエ

1984 年、東京都生まれ。製菓専門学校を卒業後、「渋 谷フランセ」入社。国内外の有名チョコレート専門店を 経て2013年「デリーモ赤坂店」オープン。ブランド立ち上げ時よりシェフパティシエ・ショコラティエとして活躍。2018年東京ミッドタウン日比谷に本店移転、東西7店舗展開。2020年新業態「オーブン ・ニューヨーク」を新宿伊勢丹にオープン。

こういうボンボン・ショコラは、球状のものもあるけれど四角いものが多くて、濃淡はあれど茶色のものがほとんど。それが当たり前だと思っていると、この箱を開けた瞬間、目に飛び込んでくる鮮やかさにびっくりします。

その理由を江口さんはこう語ります。

「僕はショコラティエをやってるんですが、チョコを売ってるという感覚ではなく、お客様に驚きや感動やハッピーな時間を提供している感覚が強いんです。例えば、スタバでコーヒーを飲むのって、コーヒーにお金を払っているけど、あの空間でリラックスする時間を購入している感覚がありますよね。それに似ていると思います。

ファッションも一緒で、寒さをしのぐためだけに服を買わないですよね。赤でも黒でも白でも一緒なのに、色を選ぶ。着てうれしいかどうかも選ぶ観点だったりします。

僕が作るチョコで、素材や味だけでなく、香りや色にもこだわっているのは、そのチョコを食べているお客様、大切な人にプレゼントするお客様の、自己価値が上がるかどうかも重要視しているからです。」

最上のひと時を楽しんでほしいから、コーヒーや紅茶もいいけれど、あえてワインをペアリング。ワインは、ショコラとの相性はもちろん、特別な時間に色を添えられる、といった観点からも江口さんは選定しています。

原材料の産地にこだわる「ショコラアソートプラリネ6」におすすめのワイン

ペアリングワインはコレ!

  • 2016 レイト・ハーヴェスト・ジンファンデル/ダッシュ
    アメリカ・カリフォルニア州

「レイト・ハーヴェスト」とは遅摘みの意味。ですが、過熟ではなく適熟で収穫し、野生酵母で発酵。濾過や澱引きはほとんど行わず、樽の風味も極力つけないよう大樽で熟成した、ピュアな果実味を楽しめる、エレガントな甘口ワインです。

ドライイチジクやドライプルーンの香りに、ちょっぴり乾いた土のニュアンスも感じ、これが、カカオの風味とマッチします。程よい酸があるので、甘×甘の組み合わせでも、口の中にまったり感の余韻を引きずらないのがいい。カカオの風味とぶつからない程度の酸なのが、この組み合わせの秀逸な理由とのこと。

造り手のマイケル・ダッシュと妻のアンは、カリフォルニアとボルドーという異なる地でそれぞれ醸造を学び、経験を積んできました。ラベルに描かれている猿と魚は、まったく違う土壌でワインを学んだ二人が、同じ理想を求めて進む様を表しています。

そんな思いを込めたラベルを眺めながら、二人で1年後、5年後、10年後の未来を語り合うバレンタインも素敵ですね。

ケーキのような「ショコラアソートパティスリー6」におすすめのワイン

ペアリングワインはコレ!

  • 2018カーネロス シャルドネ/セインツベリー
    アメリカ・カリフォルニア州

白桃や熟したグレープフルーツを彷彿させる、ボリューム感あるフルーティな香り。加えて、樽熟成によるバニラの香りも風味に厚みを与えます。カリフォルニアらしいリッチな口当たりを、丸みのある酸が最後に引き締めます。

合わせるショコラは、いわゆる“チョコレート”のコクのある甘味というよりは、ナッツやフルーツの味わいが前面に感じられるので、厚みのある白ワインはぴったりでしょう。

日本人好みの口当たりのいい味わいで、大人気のシャルドネ。お相手のワインの好みがわからなくても、外さないペアです。外さないのに、ワンランク上のバレンタインギフトになるでしょう。

【ワインの王・バローロ】で「ショコラアソートパティスリー10」を楽しむ

ペアリングワインはコレ!

  • 2014 バローロ/ピオ・チェーザレ
    イタリア・ピエモンテ州

赤いバラをメインにしたドライフラワーの大きな花束を想像させるような、華やかだけど落ち着いた、そしてエレガントな香り。リコリスなどのハーブやスパイシーなニュアンスも感じられ、味の複雑さを作っています。

バローロの故郷は、イタリア・ピエモンテ州のクーネオ県。ピエモンテは、バローロだけではなく、ヘーゼルナッツの名産地でもあり、ピエモンテの州都トリノは、イタリアのチョコレート発祥の地でもあります。「ショコラアソートパティスリー10」のチョコレートにも、ヘーゼルナッツやピスタチオなどの香り高いナッツが使われているので、相性は抜群!

ショコラとワインの深き縁…歴史と伝統を感じながら、一粒一粒風味の異なるショコラとのペアリングを、お二人で、感想を言い合いながら楽しんでみるのもいいかもしれません。

【シャンパン・ロゼ】で「ショコラアソートパティスリー10」を楽しむ

ペアリングワインはコレ!

  • NV ブリュット・ロゼ/ドゥーツ
    フランス・シャンパーニュ地方

イチゴ、ラズベリー、チェリーの他、ブラックベリーやザクロを感じさせる、フレッシュで芳醇な香りです。口の中にしっかりと赤いベリーの味わいを感じるフルボディ。心地よい酸が後を引き、エレガントに心地よく楽しめます。

ピノ・ノワールが主体で、シャルドネが少々、加えてシャンパーニュの古酒をブレンドしているのでノン・ヴィンテージですが、それゆえ、フレッシュさとともに奥行きのある深い風味が楽しめるシャンパンです。

フルーツのジュレやジャムを使った“ケーキのようなショコラアソート”との素晴らしいペアリングが楽しめます。意外とナッツのほのかな香ばしさとも調和し、しみじみと、ショコラの味わいを楽しみたい方にもおすすめのペアリングです。

【名門シャンパーニュ】で「ショコラアソートパティスリー10」を楽しむ

ペアリングワインはコレ!

  • 2007 ラ・グラン・ダネ/ボランジェ
    フランス・シャンパーニュ地方

ボランジェは、世界中に熱烈な愛好家が多数いる、老舗でかつ名門中の名門のシャンパーニュ・メゾン。英国王室御用達となったメゾン第1号でもあります。ラ・グラン・ダネ(偉大な年)は、その名の通り、作柄が非常に良い年にしか造られない、特別なシャンパーニュ。

“男前シャンパーニュ”と呼ばれるくらい、その香りと味わいは濃厚で、これの右に出るシャンパンにはなかなか出会えないはず。もちろん、ショコラの芳醇で濃厚な味わいに負けるようなシャンパンではありません。

滋味深い味わいのメイン料理とも間違いのないペアリングをしてくれるので、バレンタインに素敵なディナーも考えている方には、料理からチョコレートまで通して楽しめます。もちろん、2007年に特別な思い入れがある方にはぴったりなワインですね。

Happy Valentine’s Day with full of love!

“バレンタイン”は、ローマ帝国時代に実在した司祭の名前。ローマ軍兵士の婚姻を禁止にした時の皇帝に逆らって、隠れてこっそり、結婚式を執り行っていました。それがある時見つかってしまい殉教。その日が2月14日と言われています。

そんなSt. Valentine’s dayの意味や、ワインのバックグラウンド、ワインとチョコレートの交わるストーリーにも思いを馳せながら、キラキラ輝く宝石のようなチョコレートとともに、思い出深い、ステキな2月14日をお過ごしください。

今回紹介したチョコレートとワインのセットは、「WINE@オンラインショップ」で2021年1月30日に販売スタート!期間限定&数量限定ですので、お早めにチェックしてくださいね!

■購入ページは こちら

 

Share this post...
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
wine@MAGAZINE編集部
すべてのワイン好きのために、東奔西走!ワイン初心者のお悩みを解決したり、ワイン通のためのお役立ち情報を取材したり…と、ワインの世界を日々探究中。plus wine, precious life!
2021年2月1日
【ボルドーの新たな認証ブドウ6品種】を徹底解説!膨大な研究からサステナブルな未来へ
弊社WEBサイトをご覧いただきまして、ありがとうございます。
ご意見・ご相談など、お気軽にお問合わせください。
お問合せ内容の確認後、担当者よりご連絡させていただきます。
WEBサービス内で展開する複数のコンテンツにご執筆いただけるライターの方も募集しています。
お問い合わせフォーム