TOP コレがおいしい店に注目 ワインのお供の定番料理「パテカン」って何だ!? おすすめの店4選
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ワインのお供の定番料理「パテカン」って何だ!? おすすめの店4選

2021.11.4

おいしいワインが飲める店に、おいしい料理あり。その店独自の料理のほかに、ビストロやワインバーには「定番料理」があります。

メニューボードにずらりと並んだカタカナのオンパレード。「このメニュー、よく見るけど、どんな料理だっけ?知ったかぶりするのも恥ずかしいな…」とちょっと尻込みしてしまったこと、ありませんか?

一人飲みのときでも、仲間と一緒のときでも、はたまたデートや接待で恥をかかないためにも、今さら聞けない「定番料理」のことをシリーズでご紹介。さらに、その定番料理がおいしいおすすめ店も併せて教えます!

第1弾のテーマは、ワイン通のみんなが「パテカン」と呼ぶ一品。これを読めば怖いものなし!

フルネームは「パテ・ド・カンパーニュ」

「パテカンがおいしいと、ついワインが進んじゃうよね〜」というセリフ。ワイン好きの“あるある”かもしれません。

通称「パテカン」。正式にはパテ・ド・カンパーニュ(Pâté de campagne)と言います。直訳すると田舎風パテ。フランス生まれの保存食が源流のメニューです。

肉や内臓を細かく刻んで仕込み、パウンドケーキのような形に仕立てたものだけでなく、ペースト状あるいはムース状に練り上げたものを提供している店もありますが、「パテ」の語源は、パイ生地「pâte(パート)」。つまりパテとは、もともとは細かくした肉や内臓などをパイ生地で包み、オーブンで焼いたもの。パイ生地で包まずとも、耐熱皿などを使って焼いたものを冷まし、一切れずつ切り分けるというのが、今でも基本です。

また、パテ・ド・カンパーニュほど多くは見かけませんが、パイ生地で包んで焼き、その外側のパイ皮ごとカットして提供されるパテ・アン・クルート(Pâté en croute)という料理もあります。

この「パイ皮ごと楽しむパテ」は、“パテカン”と兄弟のような料理と言えるかもしれませんね。

時代とともに、違う作り方が許容されたり、バリエーションが増えたりしながらも、国を越え、広く親しまれるようになった「パテ・ド・カンパーニュ」。次に、ワインとともにおいしい“パテカン”が食べられる5軒をご紹介しましょう。

TRATTORIA MARUUMO 赤坂】国産銘柄ポークで作る「田舎風 旨味パテ」


photo:店舗写真

赤坂見附駅から徒歩3分というこのイタリアンは、40年以上も愛されている店。カプートサッコロス粉100%で作り上げる舌触りの良い生地と、パリッとした耳のコントラストがクセになる自家製ピッツァが、主力メニューです。

イタリアンの店ですが、フレンチビストロ定番のパテカンも捨ておけません。群馬県産のブランド豚である「加藤ポーク」を使用していて、トロッと口の中でとろける脂身は、甘くてなめらか。やわらかい肉は噛みしめるほどにジューシーで、豚肉のうま味を存分に味わえます。

ワインはイタリアを中心に、世界各国から厳選。ピノ・ノワールやシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランといった人気の品種もあり、ボトルワインは全21種類以上、グラスワインは全8種類を常時用意しています。

TRATTORIA MARUUMO 赤坂
  • 住所:〒107-0052 東京都港区赤坂3-8-14 遠山ビル1F
  • TEL:03-3585-5371

【とも新】パテカンを2つのスタイルで提供する練馬のビストロ


photo:店舗写真

「こんな店が近くにあったら絶対通うなぁ」という言葉がピタリとくるようなこの店は、西武池袋線の桜台駅から徒歩3分、練馬駅からだと徒歩10分ほどという場所にあります。

料理は、自家製ハムやシャルキュトリーに始まり、ワインに合うビストロの定番料理がしっかり。店内には「お料理の量は調整できますよ by シェフ」なんていうメッセージボードもあったりします。前菜の盛り合わせで楽しめるパテカンも、単品メニューなら「パテ・ド・カンパーニュ」と「カリッと焼いたパテ・ド・カンパーニュ」の2スタイルがあり、ワイン好きの心をくすぐります。

ワインは、フランスやニューワールドのアイテムが100種類以上。ボトルは2,900円から、グラスは500円から提供というコストパフォーマンスも光る一軒です。

レストラン とも新
  • 住所:〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2-21-18 ジェイコート桜台2F
  • TEL:03-6914-9636

BISTRO CRESTA】麻布十番で、燻製仕立ての黒豚パテカン


photo:店舗写真

麻布十番〜六本木エリアで計7店舗展開する系列店の一つで、ここは欧州各国料理(スパニッシュ、フレンチ、イタリアン)をボーダレスに融合させたレストラン。麻布十番駅より徒歩1分とアクセスが良いことも、使い勝手の良さにつながっています。

料理は、480円の独創的なタパス料理が豊富。スパニッシュではありませんが、定番のパテ・ド・カンパーニュも独創的で、黒豚を素材として使用し、なんと燻製で仕上げるというアレンジが施されています。

ワインは、ボトルで2,980円から。スペインワインを軸にしながら、南半球のワインなどもオンリストされています。店内は、惑星をモチーフにしたペンダントライトや、アンバーカラーのカウンターなど、異空間にいるようなモダンで上質な空間。ブース席や個室もあるので、様々な使い方が楽しめます。

BISTRO CRESTA
  • 住所:〒106-0045 東京都港区麻布十番2–20-5 ライオンズマンション麻布十番第2 2F
  • TEL:03-6435-3330

ビストロ スマイユ伝統的なパテ・アン・クルートをカジュアルに楽しむ


photo:店舗写真

店名のスマイユ(semaille)とは、フランス語で「種まき」という意味。2018年オープンのここは、カウンター6席のみの“日本一小さいかもしれないフレンチビストロ”で、京王新線の幡ヶ谷駅から徒歩2分のところにあり、骨太なビストロ料理とワインが味わえます。

それもそのはず。シェフの石谷有吾さんは、名店「サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ」の出身。多彩なシャルキュトリーや豚などの内臓を使用したアバ料理や本物の郷土料理を、ここなら一人でも気軽に楽しむことができます。

通常のパテカンもありますが、クラシックな「パテ・アン・クルート」もこの店では定番メニュー。フランス伝統の技と丁寧な調理でこしらえる一品は、ワインの最高のお供に。ワインはグラスでも白2種、赤2種、スパークリングが用意されています。

ビストロ スマイユ
  • 住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-28-4 宮嶋ビル1F
  • TEL:070-4466-3968
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wine@MAGAZINE編集部
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