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【飲食店へのワインの持ち込み】基本のキ

2020.12.7

外食…家庭の外で飲食をすること。基本的には入った飲食店で、食事もドリンクも提供していただきますが、最近、飲食店にワインを“持ち込んで”食事を楽しむことにも注目が集まっているようです。

なぜ、飲食店にあるワインを飲むのではなく、自分で持ち込むのでしょうか。

ワインを持ち込むことの利用者側のメリットや飲食店側のメリット、持ち込む際のマナーや注意点などを、利用したことのある人の声なども交えながら、わかりやすく説明します。

ワインを持ち込む」って、どういうこと?

文字通り、飲食店に自分のワインを持参することです。お店の料理と自分のワインを楽しむことが主な目的です。

“飲食店へのワインの持ち込み“は、オーストラリアで始まった飲食店のサービスと言われています。当時、アルコール販売の免許を持てなかったオーストラリアでは、食事と一緒にアルコールを楽しみたいお客さんのために「好きなお酒を持ってきて、うちの自慢の料理を楽しんでください」というサービスを始めたんですね。英語で言うと”Bring Your Own“。略してBYOとも呼ばれています。

現在では、免許の有無を問わず、広くオーストラリア中に広がって、BYOは一つのワイン文化となっています。その文化が、日本でも定着しつつあるのです。

飲食店へのワインの持ち込みがおすすめなワケ

以前、ワインに関するアンケートを行ったことがあります。従事する職業にかかわらず様々な人に、ワインを購入する主な場所や飲む頻度、飲食店にワインを持ち込んだことがあるかどうかなどをヒアリングしました。

その中で、ワインの持ち込みを「する」側の理由で圧倒的に多かったのは、「自分の好きなワインを飲みたいから」でした。「大切なワインをお店の料理とサービスで飲みたいから」という理由も多くありました。

つまり、ワインを持ち込みする利用者側の一番のメリットは「自分の飲みたいものが飲める」ということ。

では、自分の好みもまだわからないというワイン初心者には無縁なサービスなのかというと、そんなことはありません。自分の好みを探る旅をしている人はきっと、品種の飲み比べなどをしているはず。その飲みたい品種のワインが、行くお店にない可能性もあります。

「自分の飲みたいもの」が意味するのは“品種の飲み比べ”だけではありません。記念日のお祝いに記念年のヴィンテージのワインで乾杯したい人もいれば、自分のお気に入りのワインを友人にも飲んで欲しくてふるまうという場合もあります。またお店のアノ料理に自分の持っているこのワインを合わせてみたい、という探求心旺盛な人もいるでしょう。

記念日のリッチなディナーでも、ワイン好きが集まるワイン会でも、相手の好きなワインをふるまう接待でも、常連店での一人飲みでも、どんなシーンでも利用可能なのが、“飲食店へのワインの持ち込み”なのです。

ワインの持ち込みを歓迎する飲食店、実は意外と多いんです

「利用者側には様々なメリットがあることがわかったけど、受ける飲食店側には迷惑は掛からないのかな?」そう心配する方もいらっしゃいますね。先のアンケートでも、お店に気を遣う、悪いと思うから持ち込みはしない、という意見もちらほらありました。

マナー違反のワインの持ち込みはお店側も困惑してしまいますし、お店でラインナップしたワインを飲んでほしい、という飲食店も確かにあります。

しかし「ワイン持ち込み歓迎!」の飲食店って意外と多いんですよ。なぜなら飲食店の多くが、「料理がメインでお酒はサブ」という意識があるので、「料理を食べに来てほしい」という思いが強くあるのです。

「持ち込みOKにすることによって、多くのお客様に当店を利用し食事を楽しんでいただけるのならうれしい限りです」という飲食店の意見も実際にあります。まだまだワインの持ち込みをする人も多くはないので、持ち込みがきっかけでお客様とのコミュニケーションが増え、お店の利用頻度も増えたという話も。

WINE@は、そんな飲食店をご紹介するサイトです。

まずは、持ち込み可否を確認しよう!

それでは、ワイン持参で突然来店してもいいのか、というとそれは「迷惑な客」になりかねません。友人宅に手土産持参でアポなしで行くようなものです。

もちろん「友人」と違い、飲食店はいつでも門戸を開放していますが、ワインの持ち込みとなると話は違います。先述の通り、持ち込みOKなお店とNGなお店があるので、まずはそのお店が、持ち込みが可能なお店かどうかの確認がまず必要です。

なので持ち込みたいときは、お店を予約する際にその旨を伝えましょう。なんらかの「条件」がある場合は、その時にお店側から提示があるはずです。例えば、抜栓料は「1本あたり〇〇円」とか「コース料理オーダーの方は抜栓料無料」とか、また「グラスは1人1脚まで」という場合もあります。その条件を満たした中で、自分の選んだワインを楽しんでください。

年代物や希少価値の高いレアなワインを持参した場合は、是非そのワインを少し、お店の方にもふるまうようにしましょう。ワインを扱っている飲食店であれば、ワイン好きなスタッフが多いはず。なかなか飲めないワインを一口でも味わえる貴重な機会に感激し、きっと喜んでくれるでしょう。

レアなワインじゃなくても、そのお店にラインナップされていないワインをテイスティングできることは、スタッフの方にとって勉強になります。

また、冷やして飲みたいスパークリングワインや白ワインなどは、自分で冷却しておかない限りお店に着いてすぐに提供してもらうのは難しいですね。なので、利用する前日や数時間前に持ち込んで冷やしておいてもらえるか確認し、可能であれば事前に持ち込みましょう。

WINE@では、「抜栓料」を「持ち込み料」と表記させていただいています。そしてその料金は、1本あたりの料金に統一させていただいております。

ぜひあなたらしい楽しみ方を!

持ち込む飲食店への最低限の気遣いがあれば、気楽に楽しめる“ワインの持ち込み”。ぜひあなたらしい楽しみ方を開拓してみてください。

手持ちするのが重かったり面倒…と思う人は、WINE@オンラインショップの直送サービスを利用すると便利です。

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wine@MAGAZINE編集部
すべてのワイン好きのために、東奔西走!ワイン初心者のお悩みを解決したり、ワイン通のためのお役立ち情報を取材したり…と、ワインの世界を日々探究中。plus wine, precious life!
2020年12月7日
【飲食店へのワインの持ち込み】10の質問、徹底的に答えます!
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