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【飲食店へのワインの持ち込み】10の質問、徹底的に答えます!

2020.12.14

 

外食…家庭の外で飲食をすること。基本的には入った飲食店で、食事もドリンクも提供していただきますが、最近、飲食店にワインを“持ち込んで”食事を楽しむことが流行っているようです。

「えっ!?どういうこと!?」と思う方のために、“ワインの持ち込み”にまつわるアレコレを、基本的なことから、ふと気になることまで、10の質問に徹底的に答えます! 

Q1.「ワインを持ち込む」って、どういうこと?

文字通り、飲食店に、自分のワインを持参することです。お店の料理と自分のワインを楽しむことが目的です。

“飲食店へのワインの持ち込み“は、オーストラリアで始まった飲食店のサービスと言われています。当時、アルコール販売の免許を持てなかったオーストラリアでは、食事と一緒にアルコールを楽しみたいお客さんのために「好きなお酒を持ってきて、うちの自慢の料理を楽しんでください」というサービスを始めたんですね。現在では、免許の有無を問わず、広くオーストラリア中に広がって一つのワイン文化となっています。

その文化が、日本でも定着しつつあるのです。

Q2.飲食店にワインを持ち込む人って、どんな人?

どんな人でも可能ですが、ワインが好きで、お気に入りのワインがある人が飲食店に持ち込んで料理と一緒に楽しんでいることが多い印象です。思い出深いヴィンテージ(=造られた年)のワインを、ゆかりの人と楽しんだり、とあるテーマに沿ったワインを持ち込んでワイン会をしたりと、様々なシーンで楽しまれています。

まだまだ自分でワインを選ぶことに不安を覚える“初心者さん”には、ハードルが高いように思えるかもしれませんが、以前飲んでおいしかったワインを、ショップやECサイトで探して購入し、飲食店に持ち込んでみましょう。一緒に飲む人からも「おいしい!」と賛同を得られたら、ちょっとうれしくなりますよ。

Q3.「抜栓料」ってなに?

ワインの持ち込みの際、よく聞く言葉が「抜栓料」。言葉の意味としてはワインの栓(コルクなど)を抜く料金ということですが、栓を抜くということは、グラスにワインを注いで飲むということ。

グラスを使用するということは、それを用意する人もいれば、使用後に洗浄する人もいます。店側は、客の不注意でグラスが破損してしまうリスクも抱えています。場合によっては客自身でやることもあるかもしれませんが、抜栓はお店の方がしてくれます。これも一つのサービスです。これら総じて「抜栓料」としてお店側が設定しています。

お店によって「1人〇〇円」としていたり「1本〇〇円」としていたり、コース料理を注文の方に限る、のような条件がついていたりと様々です。

WINE@では、「抜栓料」を「持ち込み料」と表記させていただいています。そしてその料金は、1本あたりの料金に統一させていただいております。

Q4.事前に予約はしている。ワインを持ち込む話はしていないが、予約当日に持ち込んでもいい?

ワインを持ち込む場合は、事前にお店に伝えておきましょう。日本では、ワインを持ち込む人がじわじわ増えてきているとはいえ、まだまだ市民権を得ているほどメジャーではありません。持ち込みをNGにしている飲食店もあります。気心知れた常連店ではない限り、事前に確認してから持ち込むことがマナーです。

Q5.事前にワインをお店に持っていく(もしくは発送しておく)ことは可能?

本数や預かり日数などはお店ごとに異なるので、予約する際などに事前に確認しましょう。お店のセラーや冷蔵庫にもキャパシティがあります。3本ならいいけど10本はダメ、2日前なら可能だけど1週間前は厳しいなど、状況によってできることとできないことがあります。具体的に事前に相談することをおすすめします。

Q6.抜栓はお店の人がしてくれるの?

お店によります。また、抜栓するワインにもよります。

古いヴィンテージの、コルクがもろいようなワインは、ベテランのソムリエが居るようなレストランでは、対応してくれるかと思います。しかし、ワインの扱いに慣れていないスタッフしかいない飲食店では、対応できないこともあります。その場合は、持ち込んだ方自身で抜栓をする場合もあります。

抜栓料は飲食店によって様々ですが、そのようなサービスの差もあって、金額に差があると思ってもらえるといいかもしれません。

Q7.古いヴィンテージのブルゴーニュを持ち込みしたいと思っているが、ワインに見合うグラスはあるのかな?

お店によりますので、事前に、どんなグラスがあるのか確認しておきましょう。

Q8.持ち込みは何本でも構わないの?

当日“手持ち”で持参する場合は、制限を設けているかどうかはお店によりますので、予約時などに予め確認しておくとよいでしょう。ただ、基本は「飲みきれる」本数を持ち込むようにしてください。

“配送”などで、事前にお店で保管してもらう場合は、保管場所のキャパシティがあるので、制限がある場合が多いでしょう。発送する前に確認してから送りましょう。

Q9.空いたボトルは処分してくれるの?持って帰ってもいいの?

空きボトルはお店で処分してくれます。それも「抜栓料」に含まれると思っていいでしょう。逆に、記念に持ち帰りたい場合もあるかと思いますが、それも可能です。

Q10.飲みきれずに余ったワインは持って帰れるの?

持ち帰りは可能です。ただし、持ち帰り用の袋などはお店で用意していないと思いますので、ご自身で準備してください。

抜栓してボトルに残ったワインをお店の人に「おすそ分け」的に飲んでいただくのも失礼ではありません。ワイン好きなスタッフであれば、お店で取り扱っていないワインをテイスティングできることになるので、喜ばれると思いますよ。

まとめ

最近は、ワインの持ち込みを歓迎している飲食店もじわじわ増えてきています。初めてのことは誰でも不安に思ったりドキドキしたりしますが、やってみたら意外と難しくなく、思いのほか楽しめるものです。あなたなりの“ワインの持ち込み”の楽しみ方を、ぜひ見つけてみてくださいね。

手持ちするのが重かったり面倒…と思う人は、WINE@オンラインショップの直送サービスを利用すると便利です。

 

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wine@MAGAZINE編集部
すべてのワイン好きのために、東奔西走!ワイン初心者のお悩みを解決したり、ワイン通のためのお役立ち情報を取材したり…と、ワインの世界を日々探究中。plus wine, precious life!
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