TOP ワインの産地を知る 産地ワシントンの魅力を探る ~初級編~
ワインの産地を知る

産地ワシントンの魅力を探る ~初級編~

2022.6.29

「あれ、ワシントンってアメリカの首都のこと?」
と思われた方、アメリカの首都“ワシントンD.C.”は、アメリカ東海岸寄り。
観光地でも人気の高いシアトルがあるのは、アメリカ西海岸の“ワシントン州(ちなみにワシントン州の州都がシアトルと思っている方も多いかもしれませんが「オリンピア」です)”なのでもろもろ、お間違いなく♪
今回は米国ではカリフォルニアに次ぐ、第二位の生産量を誇る産地「ワシントン州」の魅力を二回連載でお伝えしますね。
 
また、恵比寿のwine@EBISUでは6月~8月(終了日未定)まで3種類以上のワシントン州のワインが試飲できます。ぜひ、実際にワインを試飲して、その魅力を味わってください。
東京都渋谷区恵比寿南1-4-12 3F
試飲可能時間
平日 :16:00-21:00 ※金:-22:00
土  :12:00-22:00
日・祝:12:00-18:00
定休日/火曜日
 
 
 
 

新鮮な食材が簡単に入手できるシアトル

アメリカ西海岸の3大都市といえば、ロサンジェルス、サンフランシスコ、そしてシアトル(しつこいけれど、州都はオリンピア、ちなみにカリフォルニア州の州都はサクラメント)。
なかでもワシントン州はマイクロソフト社、スターバックス社をはじめ多くの大企業が本社を構え、洗練された街並みが印象的です。
もしもシアトルに旅するなら、スタジアムでシアトル・マリナーズの応援をして、スターバックス発祥の地にあやかり一号店でコーヒーを飲んで……あとは上質なレストランをハシゴしてみたい!
伝統的なアメリカ料理から日本料理、創作料理まで、シアトルにはユニークなレストランが目白押しなのです。
なにしろ近隣で採れた野菜や海の幸が豊富に揃う土地柄なので、どの店も舌の肥えたシアトルの住民たちを満足させられるクオリティです。
そして料理に合わせるのはもちろん、地元で造られたワシントンワインが定番ですよ。

 

ワイン産地としては最高な環境

ワシントン州のお隣は、もうカナダ。
「アメリカでも、かなり北のほうだな」とお分かりの通り、カナダの首都・バンクーバーにもシアトルから日帰り旅行できてしまう距離です。
ワシントン州は、フランスとほぼ同じ北緯46度に近い位置にありますが、気候はフランスのどの銘醸地とも大きく違います。
北ならきっと涼しいはずとの予想に反し、夏になるとフランスのボルドーより、さらにはカリフォルニアのナパよりも暑くなるんですよ。
というのも、太平洋沿いのシアトルはとても過ごしやすいエリアである反面、ワシントン州のワイン産地は太平洋からカスケード山脈を越えた内陸部に広がっています。
海からの湿気を含む風は高い山々に遮られ、「夏は暑く、冬は寒い」「昼は暑くても、夜になるとぐんと気温が下がる」という、人にはちょっとツライ気象条件に。
でも、この過酷な環境こそ、おいしいワインを造りたい人にとっては喜ばしい条件。
糖度と酸度どちらも豊かなブドウが収穫できる結果、凝縮感のある味わいのワシントンワインが生まれるのですから。
冬の厳寒期に発生する霜の害を防ぐため、ブドウ畑のあちこちで風車が稼働しているのもワシントンらしい風景。
 

 

ワシントンワインは高いの?安いの?

アメリカのワイン産地といえばカリフォルニア州が有名ですが、ワシントン州も負けてはいません。生産量はカリフォルニア州に次ぐ第2位をキープ、ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンやリースリング、シャルドネをはじめとするメジャーなものがほぼ揃います。
そして気になるのは、やはりお値段。
平均的な価格はわりと控えめなのが、ワシントンワインの大きな魅力でもあるんです。
たとえば、ワインの味わいを評価する「ワインスペクテイター」で100点満点中90点以上を獲得した各国ワインの値段を10年分遡って集計したところ、フランスの平均価格は97ドル、イタリアの場合は70ドル、対してワシントン産はたった48ドルだったとか。
つまり「ワシントンワインなら、最高級に認定されたワインも他国の半額で飲めてしまうかもしれない」ってことになりますね。

ワイン産業が盛んなワシントン州のこと、ワイナリー巡りもまた魅力的。テイスティングルームやショップコーナーで、訪問客は思い思いの時間を過ごします。
同じワシントン州で造られるコスパのいいワインを手に入れ、いつも多国籍な料理とともに楽しんでいるシアトルっ子たち。
日本の私たちも、ちょっとおいしいサーモンの刺身を手に入れたとき、新鮮な野菜をたっぷり使って豪華なサラダを作ったとき、ワシントンワインを用意してみましょう。
グルメでコスパ重視なシアトルっ子にあやかり、きっとスマートな食卓を楽しめるはずです!
次回は中級編として、さらにワインの魅力をお伝えします。

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wine@MAGAZINE編集部
すべてのワイン好きのために、東奔西走!ワイン初心者のお悩みを解決したり、ワイン通のためのお役立ち情報を取材したり…と、ワインの世界を日々探究中。plus wine, precious life!
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