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【冬白野菜のイタリア煮込み】胃にもやさしいカロリーオフの料理レシピとおすすめワイン

2022.1.6

家でもおいしくワインを楽しみたい!そこに、ピッタリ合う料理やつまみがあれば、家飲みはグッと楽しい時間になります。

そこで、簡単だけど、ちょっとプロのコツも交えた料理レシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛ライター”の佐野嘉彦がご紹介。おすすめのペアリングワインも併せてお教えします。

今回のレシピは、冬白野菜のイタリア煮込み

カロリーも低く、お正月のごちそうでちょっと胃が疲れている方にぴったりの料理です。冬の寒い日は、沁み入るような野菜のうま味をじんわりと感じて、体の中から温まりましょう。

材料(4人分)

白菜 1/4玉
長ネギ 2本
カブ 2個
カリフラワー 1/2玉
ホワイトマッシュルーム 5〜6個

ローリエ 2枚
ニンニク 1片
オリーブオイル 大さじ4
塩・胡椒 適量
パルミジャーノ・レッジャーノ(仕上げ用) 適量

POINT
長ネギの代わりにリーキがあれば尚よしですが、下仁田ネギや深谷ネギなどのできるだけ太くて食べ応えのあるネギがおすすめです。また、仕上げ用のパルミジャーノ・レッジャーノですが、グラナ・パダーノやコンテなどのハードタイプのチーズでも代用可能です。

作り方

[1]白菜はバラさずに10cm程度のざく切りにし、長ネギは8〜10cmに切る。マッシュルームは石づきを落とし、カブは茎を少し残したまま皮をむき、1/4または1/2に切る。カリフラワーは小房に分けておく。

POINT
どの具材も一口サイズよりは大きく、おでんや寄せ鍋の具材のようなイメージでゴロっとした大きめのサイズ感にしておく。

[2]白菜の芯に近い部分、長ネギ、皮つきのニンニク、ローリエの葉を大きめの鍋に入れ、水を500mlほど加える。そこに塩を2つまみ振り入れたら、フタをして中弱火でまずは10分煮る。

[3]全体がしんなりしてきたら、オリーブオイル大さじ2を回しかけ、塩を2つまみ振り、もう一度フタをして弱火で5分煮る。

POINT
フタを開け閉めする際には、フタの内側についた水滴も鍋の中に戻します。野菜から出た水分や栄養素をすべて逃さず、煮込みの中に戻します。

[4]残りの白菜、カブ、カリフラワー、マッシュルームを入れ、残りのオリーブオイル(大さじ2)を回しかけ、塩を1つまみ加え、胡椒を軽く振る。再度フタをして、弱火で20分煮込む。

POINT
途中、フタについた水滴を鍋に戻しつつ、何度か煮汁を野菜の上にかけると全体の味わいが均一に仕上がります。その際、煮汁の味見をして、ほんのりやさしい塩味を感じる程度であればOK。まったく感じられないようであれば塩を足し、強すぎるようであれば少し水を足しましょう。

[5]器に盛り、パルミジャーノ・レッジャーノをスライサー(またはピーラー)で薄めに削って、上にのせたら出来あがり。

おすすめのペアリングワイン

冬の野菜そのものが持つうま味に、塩、オリーブオイル、パルミジャーノ・レッジャーノの風味を重ねただけのシンプルな味わいなので、ワインもそれに合わせた繊細な風味のものをおすすめしたいと思います。

樽の香りはほのかであれば構いませんが、バターやバニラのような香りは相性があまり良くありません。また、酸味がシャープなものや海を感じるようなミネラル感もバランスを欠いてしまいます。

白ワインなら、果実味がありつつも、まろやかな酸味があるものがおすすめ。イタリア内陸のトレッビアーノピエモンテ州のガヴィ、また日本の甲州などがおすすめです。

トレッビアーノ・ディ・カペッツァーナ 2019
産地
イタリア・トスカーナ州
品種
トレッビアーノ100%
タイプ
コクあり深み系 白

繊細な風味の煮込みなので、赤ワインのタンニン(渋み)は邪魔になってしまいます。野菜自体に力強いうま味や土の香りがあって、最後に削りかけるパルミジャーノ・レッジャーノの風味がしっかりしているのであれば、きめ細かな泡があるスパークリングワインがおすすめ。

シャルドネ主体のフランチャコルタであれば、山や畑のミネラル感に寄り添いながら、口あたりも心地よいペアリングになると思います。

NV フランチャコルタ・ブリュット/フェルゲッティーナ
産地
イタリア・ロンバルディア州
品種
シャルドネ90%、ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)10%
タイプ
すっきりドライ系 スパークリング

今回は冬野菜の白いものばかりを使って、見た目もシンプルに仕立てましたが、ジャガイモやニンジン、カボチャなど家にある野菜やあなたのお好みの野菜で作って楽しんでみてください。

そして、滋味深い白ワインと合わせるのをお忘れなく!

 

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佐野 嘉彦
ニューヨーク発祥のレストラン評価ガイド『ZAGAT』日本版の編集マネージャー、ワインスクールでの講師、料理通信社での勤務、チーズに特化したWebマガジンの編集長を経て、現在「sembrar(センブラール)」を屋号とし、食を中心とした情報発信を行っている。JSA認定ワインエキスパート、NPO法人チーズプロフェッショナル協会幹事、Guilde Club Japon認定コンパニョン・ド・サントュギュゾン、フランスチーズ鑑評騎士(シュヴァリエ)。
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